一度身につけた型は崩れない
息子が中学校に入学しました。部活は卓球部にしたとのことです。
部活の話を息子から時々聞くことがあるのですが、入部してすぐに、卓球台で打ったりしているそうです(先輩より短い時間らしいですが)。
私の中学時代も卓球部でしたが、3年生が引退するまでは、卓球台で打つ練習はさせてもらえませんでした。ひたすら、玉拾いと素振り、基礎トレーニング(ランニング、腕立て伏せ、腹筋など)が日課でした
それを考えると、時代が変わったな~と感じます。最初は下積みから経験して、素振りできちんとしたフォームを体で覚えてから卓球台で練習するということが当たり前だと思っていました。
しかし、入部してすぐに卓球台で練習できることは、卓球というスポーツのおもしろさが体感でき、部活を頑張って続けようとか、早く先輩たちのように上手くなりたいといったモチベーションにつながるのではないかと思います。
このように、昔と今とでは、学校教育も変化してきています。
確かに、昔のように、最初は下積みから、という考えも悪いとは思いませんが、最初にスポーツのおもしろさを体感する、という現在のやり方にも、良い面があります。ただし、あくまで、正しい型を身につけるといった基礎練習とのバランスが大事なのは間違いないですが。
先日、卒業して30年ぶりに、遊びで卓球をする機会があったのですが、ボールがくると、自然に体が反応して打つことができました。やはり、中学時代に素振りで正しいフォームを身につけていたため、今でも体が覚えていたためだと思います。
一度身につけた正しい型は崩れません。正しい型を身につけるのは、スポーツでも仕事でも大切ですが、学校教育も変化してきていますので、労務管理もそれに合わせて対応していく必要があると思います。
先ほどの部活の話を仕事に置き換えると、将来、このような仕事をするために、現段階で、これを覚えておく必要があるというように、要所要所で将来展望を提示して、目的意識を持たせながら指導育成する、というやり方になるのかなと思います。
会社での部下の教育についても、昔との違いを認識しながら、正しい型を身につけることをサポートする、といったことを重視する必要があるのではないでしょうか。