失敗をどんどんしよう
我が家では、失敗をどんどんするようにいつも言っています。息子が小学校に入学したときは、1日1回学校で失敗してくるように、という話をしていました。
ところが、最近の小学校では、子ども同士の小さな揉め事であっても、子ども同士で解決するまで手助けするのではなく、すぐに先生が対処してしまいます。
私から見れば小さなことであっても、すぐに学校から各家庭に電話連絡があり、子ども同士で考えて解決の道を探すのではなく、先生がその場を収めてしまうことが多いような気がします。
子どもに解決を任せた結果、たとえ失敗したとしても、そこから学ぶことも多いかと思うのですが・・・
なかには、子ども同士で問題を解決することを重視してくれた先生もいましたが、少数派でありました。
我が家では、高学年にあったとき、息子が朝寝坊することがありました。寝坊しても急げば学校に間に合うのですが、妻が注意しても急ぐ気配はありません。
急がないので、学校に間に合わなくなると、「遅刻だと恥ずかしいから学校行かない」と学校を休もうとする始末です。
そこで、私が、「自分が急がないから、遅刻するんだ。朝寝坊して遅刻しました。すいません、と言って学校に入れてもらえ」と言って家から追い出して、学校に行かせたことがあります。
その日学校から帰ってくると、「遅刻して先生に注意されたけど、大丈夫だった」などと言っていたので、少し反省したのかと思いきや、「次に、遅刻しても、もう大丈夫だから」などと言う始末で、それから遅刻癖がついてしまい、逆の意味で困ってしまいました(笑)。
今では、遅刻癖も直りましたが、どうやって遅刻癖が直ったのかは、また次回お話ししますね。
息子も中学生になりました。懇談会に行った妻の話では、中学校の先生から、「最近は宿題を忘れたくらいで学校に来なくなるケースがある」「親以外の大人に注意されるのも、よい経験になる」という話があったということです。
宿題を忘れることは、一般的にはたいしたことないことですが、忘れた経験がない、また怒られた経年のない子どもにとっては、大問題なのかもしれませんね。
大事なことは、宿題を忘れたことをきちんと受け止め、次に宿題を忘れないようにするためには、どうするのか考えることだと思うのですが、いかがでしょうか?
この話を息子にしたところ、「俺はもう何度も宿題を忘れてるから大丈夫」という心強い(?)返事が返ってきました。忘れたことを反省して次に活かすことは、まだまだのようです。
このように今と昔とでは、学校生活も大きく変わってきています。ですから、会社での労務管理、特に部下の教育についても、昔との違いを認識しながら、自立できるようにサポートする姿勢が必要になるのではないでしょうか。